|
『密教の水源をみる 空海・中国・インド』(みっきょうのすいげんをみる くうかい・ちゅうごく・いんど)は、小説家の松本清張による著作。1984年4月に講談社から書き下ろし刊行された〔その後1994年に講談社文庫版が刊行されたが、さらに修正を施し注を加えた版が『松本清張全集 第65巻』(1996年、文藝春秋)に収録されている。〕。 平安時代初期の僧・空海の入唐前後の事情や、古代インドで成立したとされる密教の発生・伝来に関する著者の推論を交えながら、中国・インドの各地をたどる紀行エッセイ。特別番組「松本清張、密教に挑む - マンダラに宇宙を見た」(1984年3月27日放送、朝日放送制作)の取材班への同行記録となっている(取材期間は1983年5月25日 - 6月13日(中国)、1983年10月1日 - 10月13日(インド))。 == 内容 == # 中国篇Ⅰ 無錫・福州・揚州 #: 大運河の街・無錫/入唐の起点・福州/空海入唐の謎/大使と空海一行の行路/交通の要衝・揚州/『東征伝』の虚構 # * 日本から唐に渡った空海の実像をめぐる考察、鑑真像に関する見解など。 # 中国篇Ⅱ 西安・蘭州 #: 大都・長安/「中国密教」の流れ/胡人の通路・蘭州 # * 長安での空海の活動、古代中国での密教の待遇をめぐる考察など。 # インド篇 デリー・ナーランダー・パトナー・マハーバリプラム・コナーラク・ブバネーシュワル・カルカッタ #: 首都・デリー/仏教研究の中心・ナーランダー寺大学/統治手段とされた大乗仏教/インド宗教の変遷/ヒンドゥー寺院を歩く # * 古代インドにおける宗教の特質、古代ペルシア文化との関連をめぐる考察など。 # 考究篇 #: 「インド密教」の幻影/中国密教・空海 # * 本書全体の結論。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「密教の水源をみる 空海・中国・インド」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|